以前はまったく畑違いの職種でしたから、施設勤務をスタートした頃は本当に右も左もわからない状態でした。周りの先輩たちの温かいフォローに支えられながら、体当たりで日々の業務をこなしていた新人の頃を懐かしく思い出します。この仕事において、良いことも悪いことも、これまでの人生経験で活かせないものはないと思っています。何よりもまず、人と人が真っ正面から向き合って、”今を生きる”ということを真剣に考え、アクションを起こすことが大切なのです。施設利用者の方に寄り添い、同じ目線に立って、ともに今後の人生を考えていくことに、今、とてもやりがいを感じています。担当した方が新たな未来への一歩を踏み出すことが出来た時、まるで自分の事のように嬉しく、また誇りに思います。

この仕事は、普段の生活ではあまり感じることのない深刻な社会問題を目の当たりにし、それに対峙していかなければなりません。正直、眼を背けたくなることもあるかもしれませんが、現代の人間社会を真摯に見つめ直すことは、すなわち自分自身の生き方を考える良い機会であるともいえます。自らの人間力を信じ、誰もが人間らしく生きられる社会の実現を目指して、ともに頑張っていきましょう。