理事長あいさつ

 当事業団は、東京23区を始めとして東京都内にお住まいで、生活保護を受けるなど生活に困窮した方々を対象とする施設や事業を管理運営し、利用する皆様の自立に向け、あわせて地域生活継続のための支援を行っている社会福祉法人です。

 東京23区では、生活保護法で定められた更生施設及び宿所提供施設、並びに社会福祉法で定められた宿泊所を、23区役所が共同で設置した特別区人事・厚生事務組合という一部事務組合を通じて運営しています。当事業団は、それらの施設を当該事務組合からの委託による管理運営とするために平成2年12月に設立され、本年で33年目を迎えたところです。また、当事業団では、母子生活支援施設のぞみ荘及び更生施設塩崎荘という法人独自の施設も運営しています。さらに、母子生活支援施設メゾン・ド・あじさい及び複数の区から事業を受託し運営しています。

 社会状況においては、少子高齢化、非正規雇用者や若年層ホームレスの増加など、大きな問題・課題となっており、生活に困窮する人々も数多く存在しています。このような方々に対して、当事業団の施設や事業を利用していただき、お一人おひとりの実情に応じたきめ細やかな支援を行うことにより、自立し地域生活に繋がっていただくとともに、地域生活を続けていただくことが、当事業団の使命と考えています。

 現在、東京23区では、「更生施設の救護施設化」や「宿所提供施設及び宿泊所のあり方」などについて、議論が進められているところです。今後、当事業団を取り巻く状況も時代により変化が予想されますが、東京23区の負託に応えた施設及び事業の管理運営を進めるとともに、当事業団の施設や事業を利用される方々に寄り添い支援を続けていくことにより、東京の地域福祉に貢献してまいりたいと思っております。

 どうか、今後とも、当特別区社会福祉事業団の活動に、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

松原 忠義

令和5年 7月

社会福祉法人
 特別区社会福祉事業団

理事長  松 原 忠 義

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